薬師寺の、空気はいつも清々しく。
悩んでいた私をも少し凛とさせてくれました。
伽藍内には沢山の梅が赤や白の大きな蕾を付けていて、
春の優しく温かい風を
いまかいまかと待っていました。
私の飾る
東院堂にて
薬師寺最高住職 山田法胤菅主様が
わざわざ おいでくださり
東院堂についてのお話し、そして私への激励をくださいました。
貴女の美のセンスを、楽しみにしていますと
おっしゃられ、背筋がピンとしました。
今までかつて
ここが一人の人間に寄って花が飾れたことがないところであることをお聴きしました。
前例の無いことに挑ませてもらうのです。
昨日まで
具体案の、全貌が見えず、
目に見えぬ
重責に苦しんでいましたが
今日、そのお話しを受けて
具体的に私の思う想定案を
具現化していってくれるツムラ工芸の嶌さんとも入念な打ち合わせを終え
見えてきた部分もあり
不安は消えていきつつあります。
あとは四天王仁王像を、イメージする4体の創作だ。
少しずつ、形が見えてくると
不安が自信にかわるような気がする。
でも、悩み、苦しみうちのめされることは大事なこと。
その先に見えてくるものはなんだろう?、
まだ見ぬ確信に会えることを、楽しみにしてる。