2013.10.9(水)奈良 薬師寺 天武忌 献華

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written by staff

長渕悦子と薬師寺とのコラボレーション第一幕、無事終了!

奈良にある多くの寺院の中でも観光名所としてひと際人気の高い薬師寺。さすがは知らない人のいない古刹だけあって、年中行事も多い。その中でも、10月8日の「天武忌」の法要は、薬師寺にとってもっとも重要なイベントと言っても過言ではない。というのも、薬師寺は天武天皇が後の持統天皇の病気平癒を祈願して建立されたものだからだ。だから、10月9日(旧暦9月9日)に崩御された天武天皇の法要である「天武忌」は、その長い歴史とともに格別の意味を持つものなのだ。10月8日の午前中から様々な行事が行われ、日が落ちると大講堂の前に整然と並べられた「万燈会」に火が灯される。あたりは、言葉を失うほど幻想的な雰囲気が広がっていた
そして翌日の10月9日は場所を明日香の天武天皇・持統天皇陵に移して、朝9時から薬師寺の僧侶の方々総出の大規模な法要が行われる。じつは、命日に当たるこの法要こそが本番というわけだ。そこに献花するということが、どれほどの意味を持つのかおわかりいただけるだろう。力強く伸びた石化柳に菊、そして紫のカーネーションという作品は、凛とした佇まいの中にこれから先の時代への眼差しも表現し、厳粛な雰囲気に、文字通り花を添えていた。花器には、奈良・大和郡山の名窯「赤膚焼」を使用した。
心配していた台風の直撃も奇跡的に避けられ、長渕悦子のフラワーアレンジメントと薬師寺とのコラボレーション第一幕は、大成功に終わった。
さて、2014年3月には、奈良に春を告げるイベントとして人気の高い、薬師寺最大の行事「花会式」での献花と、国宝・東院堂の飾り付けという壮大なプロジェクトが進行中。こちらも今から楽しみでしょうがない。